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台風の嵐の中で、ファウストの劫罰を [モナコ:Monaco]

 今日の東京は天気が怪しいです。台風がちらちらと力を見せはじめてます。

 さてと。そんなお天気になんだか似つかわしい切手を出してみます。オペラ「ファウストの劫罰」の物語をかなりおどろおどろしく凹版で表現した切手。ちっちゃな版画みたいに、すばらしい出来栄えで、ホントにほれぼれだわ。

1969年4月26日発行 ベルリオーズ死去100周年2/10


scott:715 額面30c
オペラ「ファウストの劫罰」第2部「妖精の舞曲」
眠るファウストのまわりに妖精がぐるぐる踊ってます。ここで彼はマルグリートに恋をしてしまいます。

scott:716 額面40c
オペラ「ファウストの劫罰」第3部「鬼火の舞曲」
今度はマルグリートの家のまわりを鬼火がまわります。マルグリートの悲劇を予告しているのです。

この他の8枚もすばらしい絵柄で気に入っています。
オペラの場面を表現しているけど、やはり切手ならではのデザイン力がある。
この時代のモナコ切手らしい色彩も素敵です。


第1部 
ハンガリーの丘の上にたたずむファウスト。彼の気分は深く沈んでいる。遠くにはハンガリーの兵隊の行進の音楽が聞こえている。


第2部
ファウストは書斎にこもり、絶望の果てに自殺を決意。毒入りのカップを口に運んだとき、教会の鐘が鳴り、賛美歌が聞こえてファウストは再び生きる気力を取り戻す。そのとき突然、悪魔メフィストフェレスが登場。


メフィストフェレスはファウストを外へ連れ出す契約をし、ファウストもこれに合意。酒場へと繰り出す二人。
この続きが先に出した「妖精の舞曲」と「鬼火の舞曲」。


ここでマルグリートとファウストは愛の歌を歌う。が、すぐ二人は別れて悲劇が起きる。


森の中でファウストはメティストフェレスから恐ろしい事実を聞かされた。マルグリートが絶望のあまり母親を殺し、明日、絞首刑になると。それを救うにはファウストの魂を放棄しろと要求し、ファウストは契約してしまう。


メフィストフェレスは馬を召還し、二人は出かける。しかしマルグリートの絞首刑にまにあわず、二人は奈落の底へ落ちていく。


合唱が『恐怖の神秘』を歌う中、ファウストの契約通り、マルグリートの魂が贖罪されます。天使に囲まれて天国へと迎え入れられるマルグリート。少しだけ救いがありました...。


ジャーン。ベルリオーズの像。彼はかなり感情過多タイプだったみたい。


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遠投師

切手にこんな物語があるとは、モナコは文化的な国と再認識しました。
by 遠投師 (2007-09-25 10:53) 

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